プロローグ
「食の安全の味方登場!」
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「食の安全の味方登場!」
もっと!ふくしまHACCP!
年間約19,000人も食中毒にかかっている人がいるなんて意外です。
過去5年間の平均で約19,000人の人が食中毒になっている。件数だと毎年1,100件以上、福島県でも毎年約20件の食中毒が発生しているんだ。
そんなに…。そもそも食中毒の原因って何ですか?
主な原因は「細菌」と「ウイルス」。細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、それを食べることで食中毒を引き起こします。
一方、ウイルスは、細菌のように食べ物の中では増殖しないけど、体内に入ると、人の腸管内で増殖し、食中毒を引き起こすんだ。
2018年は「寄生虫」による食中毒が多発し、社会的にも問題になっているんだ。特に福島県は全国でも発生件数が多いので、注意が必要だね。
細菌とウイルスとでいろいろ違うんだね。起きやすい時期とかはあるの?
以前は、細菌が原因の食中毒は夏場、ウイルスが原因の食中毒は冬場が多いと言われてきたんだけど、最近ではあまり季節に関係なく発生する事例が増えているんだよ。
ってことは、一年中気をつけなければならないってことなの?
そうなの。あと、春の有毒山菜、秋の毒キノコのように、季節が大きく関係する食中毒もあるわ。
うわー、怖いことばっかりじゃないか。いったいどうやって身を守ればいいんだっ!
だからこそ、HACCPが義務化されるのさ。これまでの衛生管理は、製品検査や事業者の勘と経験に頼ってたんだけど、食中毒や異物混入につながるリスクを工程毎に予め整理し、対策することで、安全が“見える化”される。結果として、より安全な食品を消費者に提供できるわけさ。
なんだか、HACCPって、頼りになるな。
うん。HACCPを広げるためには、そんな消費者みんなからの関心が、事業者のやる気にもつながるから大切なんだ。これからも、HACCPと僕たちHACCPレンジャーの活躍を見守ってほしい。
うん、分かったよ。HACCPレンジャー!