第5話
「ラスボス登場!力を合わせて立ち向かえHACCPレンジャー‼」
第5話
「ラスボス登場!力を合わせて立ち向かえHACCPレンジャー‼」
もっと!ふくしまHACCP!
【せしうむ】は手強い相手だったけれど、福島県が実施してきた取り組みや、収集した情報があれば怖くないぞ。
そうよ、福島県では平成23年度から平成30年度までで21万7,601件もの食材を検査してきたデータがあるわ。基準値を超えるものは年々減ってきていることも確かよ。
平成30年度は1万6,708件検査して、基準値を超えたものはわずか6件0.04%。湖沼の魚類と野生の山菜だけで、ほとんどが基準値以下ね。
スクリーニング検査で食品衛生法の基準100Bq/kgを少しでも上回る可能性があるものは、ゲルマニウム半導体検出器などを使って詳細に検査して、超過したものは流通させないんだ。【せしうむ】量を正確に測ることで安全を確保しているよ。
【せしうむ】が潜んでいる原材料はお見通しってわけだ。【せしうむ】には食材を加熱、冷却することで濃縮される性質があるけれど、どれだけ濃縮したかも分かるから恐れることはないんだ。
しかも、食品だけではなく、空間の放射線量も福島県内各地を、車を走らせながら測って安全を確認しているんですよね。
ええ。そうしたデータを集めてデーターベース化しているから、【せしうむ】がどこにどれだけあるかがみんなに共有できるようになっているのよ。もうその影におびえることなんてないわ。
そうやって農産物の生産工程をしっかり管理している証として「FGAP」が設定されたのね。
そうよ。「GAP」は安全な農産物を生産するための管理のポイントを農作業ごとに整理しまとめたもの。福島県の「FGAP」は、残留農薬だけでなく、独自に放射性物質の安全性も確認しているの。
つまりは、安全が確認された原材料を仕入れた上で、「ふくしまHACCPアプリ」を使って、適切な温度管理で食材を加熱・冷却したり、二次汚染を防ぐ掃除をしたりなど、日々の取り組みを記録していけば、安心・安全な食事を提供できるということですね。
そういうこと!「FGAP」と「ふくしまHACCPアプリ」があれば、食の安心・安全をもっと多くの人たちに届けることができるんだ。そのための僕たちの戦いは始まったばかり。これからも、力を合わせて立ち向かっていこう!
はい!
いくぞっ!HACCPレンジャー!!
福島の食の安全、安心のためにっ!!!