第4話
「縁の下の力持ちイエローと要のピンク」
第4話
「縁の下の力持ちイエローと要のピンク」
もっと!ふくしまHACCP!
加熱や冷却をする時は、温度計で正しい温度になっているかを確認することが大事なんですね。
そうだよ。正しく加熱されているかどうかの見極めが大事なんだ。
でもね、忙しい調理場で毎回温度を測定することは難しいと思うんだよね。
そうね。ランチで忙しい厨房だと、確かに一つ一つの料理の温度を測るのは難しそうね。
プロの料理人の中には、食材の色の変化など独自の基準で確認している人もいるんだ。
年に1回程度は実際に温度を測定してみて、独自の判断基準が正しいことを確認すれば、それも立派なHACCPなんだよ。
なるほど。それだと実用的で、しかも安心ですね。
そして、その結果を記録するんですよね。
測定結果はもちろん、いいことも、悪いこともすべて記録しておけば、日々の行動が“見える化”されるわ。万一問題が発生しても、自分が決めたルール通りに行っている証拠として提出できるのよ。
分かりました!わたしも測定と記録をやってみます。でも、どうやって始めたらいいの?
そこで「ふくしまHACCPアプリ」よ。まずはどの工程にリスクがあるかを洗い出して、チェックする計画を立ててみて。例えば、原材料は適正に受け取ったか。器具等の洗浄、消毒、殺菌は行ったかってね。計画ができたら、後は項目ごとに「異常なし」、「異常あり」をチェックしていけばいいの。共有すべき内容は特記事項に記入してね。
しかも、アプリと連動した温度計なら、測定結果をそのままアプリに記録させることもできるぞ。ポテトサラダを保存する冷蔵庫内は冷えているか、ハンバーグは既定の温度で加熱されたのかも簡単に分かるんだ。
なんと!そんな「ふくしまHACCPアプリ」なら簡単に続けられそうね。
これで全てのレンジャーが揃って完璧ね!
いいえ。実はまだなんです。
えっ。
福島県内には僕たちには見えないヤツが散らばっている。あれを何とかしないと、福島県に真の食の安全、安心は訪れないんだ…。