第2話
「素早い冷却で菌の増殖を防ごう!」
第2話
「素早い冷却で菌の増殖を防ごう!」
もっと!ふくしまHACCP!
よく加熱したのに、まだ菌が生きていたなんて。
ほとんどの菌は熱に弱いけど、ウェルシュ菌やボツリヌス菌といった細菌は、沸騰したお湯の中でも死滅しないのよ!
加熱しても、無酸素でも死なないなんて。細菌って、かなり手強いぞ…。
細菌たちも、生きるために必死なの。しかも、毒まで出すタイプもいるのよ!
えーっ、なら、どうすればいいの!?
落ち着いて。そもそも細菌を繁殖させなければいいの。細菌が好む20~60℃の温度帯に放置しないことよ。
冷めるまでしばらく放置出来ないなら、熱い鍋をそのまま冷蔵庫に入れればいんだね。
甘いわ!冷蔵庫に入れても鍋の中心ほど温度が下がるのに時間がかかるの。冷蔵庫内の温度も上がって、他の食品に付いてる細菌たちも増えてしまうでしょ!そうさせないためにも、浅いバットに移し替えて氷水で冷却するなどの工夫が必要なのよ!
細菌は、私たちの心の隙に付け込むのか。
そう。だから「加熱した食品の粗熱をとる時は、鍋からバットに移し替えて30分以内に20℃以下にする」といった取り組みをルール化して、みんなで実践し続けていくことで、初めて安全を保てるのよ。
細菌との戦いに休息はないんですね。
細菌はいつだって増殖の機会を狙っているの。私とレッドは食品についてしまった細菌やウイルスに効果があるけど、そもそも「つけない」ことが大事だよね。その話はまた次回!