第1話
「加熱調理で食中毒を防ごう!」
第1話
「加熱調理で食中毒を防ごう!」
もっと!ふくしまHACCP!
どのくらい加熱すれば細菌やウイルスをやっつけられるの?
病原性大腸菌O-157やサルモネラ菌は75℃で1分以上、ノロウイルスは85℃で90秒以上の加熱が有効だよ。
菌やウイルスによって温度や時間が違うのね。でも、どんなリスクが潜んでいるかわからないし、とにかく食材の中までよく火を通すことが大事なのね。
そういえば、ローストビーフは中が赤いけど大丈夫なの?
ローストビーフは、外からじわじわと加熱する特別な方法で調理されるんだ。だから、中が赤くても、しっかりと加熱されているんだよ。加熱不足のローストビーフは危険なだけでなく美味しくもないから、信頼できるレシピを参考につくってね。
じゃあ、挽肉を使ったハンバーグは?
挽肉は肉を小さくして混ぜているから、表面だけでなく、中まで細菌で汚染されているんだ。だから中心部までしっかりと、75℃で1分以上の加熱が必要だね。
表面が加熱されていても、中心部まで火が通っていない場合もあるから気を付けるわ。
ハンバーグなら肉汁の色が目安になる。肉汁が赤から透明になったら中心まで火が通った証。揚げ物なら、大きかった泡が小さくなったり、食材の浮き上がりをサインにしている人もいるよ。自分なりに出来上がりのポイントを探してみてね。
わかったわ、HACCPレッド!
そういえば、最後に逃げた細菌がいたようだったけど大丈夫?
残念だけどぼくのパワーだけでは全ての細菌をやっつけることは出来ないんだ。でも大丈夫!
冷蔵庫に入れること、不衛生な調理道具を使わないこと等、他のレンジャーの得意技と組み合わせることで、より安全な食品が作れるんだ。
みんなで力を合わせることが大事なのね。
次のレンジャーの活躍が楽しみね。